デバイス

デメリットしかない!?ワイヤレスモバイルバッテリーの充電効率を検証

2025年8月8日

ワイヤレス充電機能付きモバイルバッテリーのデメリット(充電速度&効率)
オモ太
オモ太

・ワイヤレス充電のモバイルバッテリーが欲しい
・ワイヤレスは充電が遅くて効率が悪いの?
・ケーブル充電との違いは?

モバイルバッテリーのワイヤレス充電は、ケーブル充電と比較して「速度・効率」が劣ると言われています。

今回は、ワイヤレス充電の効率を検証してみました!

この記事でわかること

  • ワイヤレス充電のメリット&デメリット
  • ケーブル&ワイヤレス充電効率を検証
  • ワイヤレス充電を選ぶ理由

✔️  筆者のULスペック

カル吉@ul_compass

✅  UL登山歴8年目
  (縦走・ロングトレイル・源流タープ泊)
✅  ベースウェイト2.8kg
  (現在のギアリスト
✅  ULギア投資額200万円超
  (個人輸入実績◎)

無限の好奇心でUL情報をシェアしてます。

軽量化の『スキルとノウハウ』で気軽に身軽に自由にハイクを楽しみましょう!

モバイルバッテリーで充電する場合、実充電量は表記容量よりも給電過程の変換ロスで少なくなります。

充電効率は、ケーブル充電が85%前後なのに対してワイヤレス充電は70%以下に落ちるケースもあります。

今回は、ケーブル充電とワイヤレス充電の「30分あたりの回復量」と「1%あたりの回復量」を比較しました。

果たして重量UPにつながるワイヤレス充電機能を選ぶ価値はあるのでしょうか?

ワイヤレスには価値がある

カル吉
カル吉

ワイヤレス充電のメリット&デメリット

ワイヤレス充電はケーブル充電と比較して、次のようなメリット&デメリットがあります。

メリット

  • ケーブルの抜き差しが不要
  • ケーブル断線リスクと無縁
  • 端子を選ばず充電できる

デメリット

  • 充電効率が悪い
  • 充電速度が遅い
  • 発熱が大きい

検証に使用する機器

使用する機器は、普段使用しているスマホと最近購入したモバイルバッテリー2個です。

使用機器

・スマートフォン【Apple iPhone 13 mini

・モバイルバッテリー1【Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim

・モバイルバッテリー2【MATECH MagOn Display 10000

スマートフォン

片手で操作可能なコンパクトなサイズ感から長年愛用しています。

バッテリー容量が2406mAhと小さいため、モバイルバッテリーが必須となります。

モバイルバッテリー1

実測209gでワイヤレス充電(Qi2)とケーブル急速充電(30W)に対応しています。

本体の充電時間も約2時間と短く、最大30ヶ月の製品保証サービスがある点も安心です。

モバイルバッテリー2

実測184gでワイヤレス充電(Qi2)とケーブル急速充電(20W)に対応しています。

バッテリー残量が1%単位で確認できるディスプレイを採用したクラス最軽量モデルです。

検証方法

次のような方法で検証します。

検証方法

  • バッテリー20%以下のスマホを30分充電
  • 充電前後の残量を記録
  • ケーブル・ワイヤレスを各5回計測
  • モバイルバッテリー2【MATECH MagOn Display 10000】は電池残量も記録

検証結果1(ケーブル vs ワイヤレスの回復量)

30分の回復量は、ケーブル充電が約56%、ワイヤレス充電が約38%でした。

ケーブル充電に対し、ワイヤレスは15〜20%以上も充電量が少ない結果となりました。

ケーブル充電

ケーブル充電は、30分で約55〜57%の充電が回復しました。

5回の計測でもブレが少なく、安定した給電がデータにも表れています。

項目モバイルバッテリー1【最大出力30W】
Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim
モバイルバッテリー2【最大出力20W】
MATECH MagOn Display 10000
充電前 → 充電後 (回復量)充電前 → 充電後 (回復量)
1回目7% → 65% (58%)20% → 74% (54%)
2回目20% → 75% (55%)12% → 66% (54%)
3回目16% → 74% (58%)10% → 67% (57%)
4回目2% → 62% (60%)18% → 72% (54%)
5回目9% → 65% (56%)18% → 72% (54%)
平均10.8% → 68.2% (57.4%)15.6% → 70.2% (54.6%)

モバイルバッテリーの出力は10W違いますが、スマホが20W対応のため、ほぼ差のない結果となりました。

スマホ側が30W対応なら、モバイルバッテリー1の方がより多く充電できると予想されます。

ワイヤレス充電

ワイヤレス充電は、30分で約33〜42%の回復とケーブル充電に比べて明確に劣る結果になりました。

さらに同じ最大出力15Wでも約9%の差が生まれました。

項目モバイルバッテリー1【最大出力15W】
Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim
モバイルバッテリー2【最大出力15W】
MATECH MagOn Display 10000
スマホ
充電前 → 充電後 (回復量)
スマホ
充電前 → 充電後 (回復量)
1回目20% → 58% (38%)6% → 42% (36%)
2回目11% → 51% (40%)19% → 51% (32%)
3回目9% → 55% (46%)20% → 54% (34%)
4回目17% → 60% (43%)17% → 49%(32%)
5回目19% → 62% (43%)8% → 40% (32%)
平均15.2% → 57.2% (42.0%)14.0% → 47.2% (33.2%)

最大出力が同じなのに回復量に差が出た理由は、スペック表には表れない「実性能の差」にありそうです。

実性能の差

  • 実効出力(安定して高い出力を維持できるか)
  • 熱管理(熱をうまく逃がして、出力を落とさないか)
  • 磁気効率(理想的な位置にしっかり固定できるか)

検証結果2(1%あたりの回復効率比較)

モバイルバッテリー1%あたりの回復量は、ケーブル充電が約5.4%、ワイヤレス充電が約2.3%でした。

ワイヤレス充電はケーブル充電と比較して、給電効率が半分以下に低下することがわかりました。

ケーブル充電

ケーブル充電は、モバイルバッテリー1%あたり約5.4%のスマホバッテリーを回復できました。

30分間の消費量は約10%でした。

項目モバイルバッテリー2【最大出力20W】
MATECH MagOn Display 10000
スマホ
充電前 → 充電後 (回復量)
モバイルバッテリー
使用量(1%あたりの回復量)
1回目20% → 74% (54%)11% (4.9%)
2回目12% → 66% (54%)10% (5.4%)
3回目10% → 67% (57%)10% (5.7%)
4回目18% → 72% (54%)10% (5.4%)
5回目18% → 72% (54%)10% (5.4%)
平均15.6% → 70.2% (54.6%)10.2% (5.4%)

ワイヤレス充電

ワイヤレス充電は、モバイルバッテリー1%あたり約2.3%と、ケーブル充電の半分以下の効率でした。

30分間の消費量も約14%と、ケーブル充電より多くバッテリーを消耗する結果となりました。

項目モバイルバッテリー2【最大出力15W】
MATECH MagOn Display 10000
スマホ
充電前 → 充電後 (回復量)
モバイルバッテリー
使用量(1%あたりの回復量)
1回目6% → 42% (36%)14% (2.5%)
2回目19% → 51% (32%)14% (2.3%)
3回目20% → 54% (34%)14% (2.4%)
4回目17% → 49% (32%)15% (2.1%)
5回目8% → 40% (32%)15% (2.1%)
平均14% → 47.2% (33.2%)14.4% (2.3%)

検証結果からわかること

ワイヤレス充電はケーブル充電と比較して「速度」「効率」の両方で劣ることが判明しました。

検証結果

・30分の回復量は15〜20%以上少ない(検証結果1)

・1%あたりの回復量はケーブル充電の半分以下(検証結果2)

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

データ検証の通り、ワイヤレス充電はケーブル充電に比べて速度・効率ともに劣ります。

それでもカル吉がワイヤレス機能付きモデルを選ぶのは、充電トラブルに対する「保険」になるからです。

過去にスマホの充電口が濡れたまま充電してしまい、充電できなくなった経験があります。

翌日はバッテリーが切れ、「地図もカメラも連絡手段も失う」という恐怖を味わいました。

ジップロック越しにワイヤレス充電するAnkerのMagGo Power Bank 10000mAh Slim

この失敗以来、「保険」としてワイヤレス充電を持つようにしています。

悪天候でもジップロック越しに充電できるのは大きなメリットです。

ワイヤレス充電運用のコツ

基本はケーブル充電:スピード・効率を重視して普段はケーブルを使用

ワイヤレスは緊急用:悪天候・端子濡れ・ケーブル断線時のバックアップ

ケース相性の確認:ワイヤレス充電前にスマホケースとの相性をチェック

わずか数十グラムの重量増で、山での充電トラブルを回避できるなら、持つ価値は十分にあると思います。

-デバイス