マット

【全3種類】山と道のスリーピングパッドを比較!ULにおすすめはどれ?

2022年1月25日

山と道のスリーピングパッド比較

 

オモ太
・クローズドセルマットが欲しい
・山と道のマットが良さそう!
・3種類あるけど何が違うの?

 

山と道のクローズドセルマットが気になるけど、3種類もあってどれを選んだらいいか分からない・・・

そこで、スリーピングパッド全3種類の「スペック」や「使用感」を比較レビューします!

 

 

この記事でわかること

  • 各マットの特徴
  • 3種類のスペック比較
  • ULハイクでの使用例

この記事では、山と道のパッド全3種類の「スペック比較」や「使用例」を写真付きでレビューしています。

 

 

✔️  UL(ウルトラライト)歴

カル吉@ul_compass

✅  UL登山歴6年目
  (ソロ&縦走&ロングトレイル)
✅  ベースウェイト3kg未満
  (現在のギアリスト
✅  ULギア投資額200万円超
  (個人輸入実績◎)

無限の好奇心でUL情報をシェアしてます。

軽量化の『スキルとノウハウ』で気軽に身軽に自由にハイクを楽しみましょう!

 

ULクローズドセルマットといえば、「山と道のスリーピングパッド」が有名ですよね。

購入したいけど店舗が近くになく実物を見ることができず、どれを選んだらいいか分からない人も多いはずです。

 

そこで、全3種類のマットの「スペック」や「選び方」を比較レビューしてみました!

これを読めば、迷うことなく最適な1枚を選ぶことが可能です。

カル吉
全3種類を徹底比較

 

 

 

 

山と道のスリーピングパッドの特徴

山と道とは

山と道のトップページ

出典:山と道

山と道は、バックパックやサコッシュの製作・販売からスタートした日本のメーカーです。

素材の研究とフィールドテストを繰り返すことによって、ハイキングを通じて感じた「本当に必要」を形にしたギアを取り扱っています。

 

 

スリーピングパッドの特徴

山と道のスリーピングパッドULPad15

山と道のスリーピングパッドは、クローズドセルタイプのマットです。

5mm・10mm・13mmと厚さの違う3種類がラインナップされ、どれも世界トップクラスに軽量です。

 

 

比較したスリーピングパッド3種類

山と道のスリーピングパッド共通する特徴は、次の3つです。

共通する特徴

・断熱性の高い素材を使用(XLPEフォーム)

・水を吸わない(濡れても重くならない)

・環境にやさしい(化学発泡剤不使用)

それでは、1つずつ簡単に説明していきます。

 

 

Minimalist Pad(ミニマリストパッド)

山と道のMinimalist Pad

出典:山と道

山と道のMinimalist Pad(サイズ:100cm x 50cm x 0.5cm/重量:53g)。

厚さわずか5mmで公表R値「0.7」の暖かい季節向けのスリーピングマット。

表面シボ加工により見た目よりも耐久性が高く、コンパクトに収納可能な今回紹介する中で最軽量モデル。

 

 

UL Pad15(ULパッド15)

山と道のUL Pad 15

出典:山と道

山と道のUL Pad 15(Sサイズ:100cm x 50cm x 1cm/重量:75g)。

厚さ1cmで底付き感のない寝心地と公表R値「1.4」でうまく組み合わせれば3シーズン使用可能なスリーピングマット。

重量に対する寝心地と断熱性に優れるカル吉も愛用のおすすめモデル。

 

 

UL Pad15+(ULパッド15+)

山と道のUL Pad 15+

出典:山と道

山と道のUL Pad 15+(Sサイズ:100cm x 50cm x 1.3cm/重量:113g)。

厚さ1.3cm&表面のシボ加工により耐久性とクッション性がUPした公表R値「2.0」のスリーピングマット。

3シーズン使用可能なスペックで縦走やロングトレイルにもおすすめ

 

 

スペック比較

山と道のスリーピングパッド比較

3種類のスリーピングパッドのスペックの比較一覧表を作成しました。

各項目について1つずつ詳しく説明していきます。

項目 MinimalistPad UL Pad15 UL Pad15+
サイズ Sサイズ
長さ 100cm
幅 50cm
厚さ 0.5cm
Sサイズ
長さ 100cm
幅 50cm
厚さ 1.0cm
Sサイズ
長さ 100cm
幅 50cm
厚さ 1.3cm
重量 実測57g 実測75g 実測122g
R値 0.7 1.4 2.0
表面加工 シボ加工あり 加工なし シボ加工あり
収納サイズ コンパクト ややかさばる かさばる
寝心地 悪い 普通 良い
価格(※) 3,520円※ 3,520円 5,060円

※2025年5月時点の価格。

 

 

サイズ

山と道のスリーピングパッドの厚さ比較

幅は50cm固定で、長さは3種類から選択が可能です。

軽量化&収納時のコンパクトさからUL的には、半身用の100cm(S)がおすすめです。

はみ出る足の部分にはバックパックなどを敷くことで対応しましょう。

 

初めてのクローズドセルで寒さや寝心地が気になる人は、全身用175cm(L)を選ぶと後悔が少ないと思います。

200cm(XL)は、半分にカットして半身用100cm2枚として使用するとコスパに良いです。

項目 厚さ 長さ
MinimalistPad 0.5cm 50cm 100cm(S)
175cm(L)
200cm(XL)
UL Pad15 1.0cm
UL Pad15+ 1.3cm

 

 

重量

1g単位で測れるスケール

各スリーピングパッドのスペック値の重量と実測の重量は表のとおりとなります。

UL Pad15以外は、スペック値よりも5%以上実測が重いという結果になりました。

個人的にULブランドである限り、スペック値の重量を超えることなく製品を提供して欲しいと感じます。

項目 スペック値 実測
MinimalistPad 53g 57g +4g(+7%)
UL Pad15 75g 75g ±0g(±0%)
UL Pad15+ 113g 122g +9g(+8%)

 

 

R値

山と道のスリーピングパッドのR値比較

ロストアロー

MinimalistPadは、断熱性の観点から見ると夏場の使用に限られます。

UL Pad15&UL Pad15+は、シュラフと組み合わせによりギリギリ3シーズン使用することが可能です。

項目 R値 想定シーズン 想定気温(最低)※
MinimalistPad 0.7 15°C〜20°C
UL Pad15 1.4 晩春〜早秋 5°C〜10°C
UL Pad15+ 2.0 早春〜晩秋 0°C〜5°C

※寒さの感じ方は個人差が大きいため、あくまで目安となります。

 

 

表面加工

山と道のスリーピングパッドの表面のシボ加工比較

MinimalistPad&UL Pad15+は、両面を1mmずつ両面シボ加工(熱プレス)することで、耐久性が向上しています。

シボ加工の有無にかかわらず、長期間使用していると必ず表面に傷がついたり、欠けが起こります。

しかし、表面に傷がついても断熱性能が落ちるわけではないので、軽量性とのトレードオフと割り切って使いましょう。

項目 表面加工 傷への耐性
MinimalistPad シボ加工あり(0.7cm厚を両面1mm熱プレス) 強い
UL Pad15 加工なし 弱い
UL Pad15+ シボ加工あり(1.5cm厚を両面1mm熱プレス) 強い

 

 

収納性

山と道のスリーピングパッドの収納サイズ比較

薄くてしなやかなMinimalist Padは、コンパクトに収納することが可能です。

ある程度の厚さのあるUL Pad15&UL Pad15+は、ロールして外付けが基本となります。

フレームレスのバックパックであれば、筒状にして内部に収納することでフレームの代わりになります。

項目 収納サイズ ロールして収納 折りたたんで収納
MinimalistPad コンパクト
UL Pad15 ややかさばる ×
UL Pad15+ かさばる ×

山と道のスリーピングパッドをバックパックの背面に収納
Minimalist Pad

山と道のスリーピングパッドをバックパックのフレームに使用UL Pad15&UL Pad15+

 

 

寝心地

山と道のスリーピングパッドの寝心地比較

寝心地は予想通り厚さの順に「Minimalist Pad < UL Pad15 < UL Pad15+」となります。

特にも厚さが0.5cmのMinimalist Padは、底付き感があるため、地面状況を選ばないと快適に寝ることは難しいです。

表面にシボ加工がある方が、肌離れが良く汗をかいている時でも快適です。

項目 クッション性(底付き感) 地面の凹凸の緩衝性 肌触り
MinimalistPad あり 低い 良い(シボ加工)
UL Pad15 ほぼなし 普通 普通
UL Pad15+ なし 高い 良い(シボ加工)

 

 

価格(コスパ)

山と道のスリーピングパッドのコスパ比較

Minimalist PadとUL Pad15は約3,500円、UL Pad15+は約5,000円です。

UL Pad15+は他の2枚と比較して約1,500円高いですが、1.3cmの厚さと表面のシボ加工により5年以上使える耐久性があります。

3枚とも半身用のクローズドセルマットの中ではコスパの良い部類だと思います。

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選び方&おすすめの人

3種類のスリーピングパッドの選び方とおすすめの人をまとめてみました。

 

Minimalist Pad

ギアを1g単位で軽量化したい人は、3種類の中で最軽量の「Minimalist Padを選びましょう。

使用可能な季節と最低限の寝心地を許容できる人にとっては、最高に軽くてコンパクトなスリーピングパッドとなります。

おすすめの人

・とにかく軽量なスリーピングパッドが欲しい
・暖かい季節にしか使用しない
・どんな環境でも良く眠れる

 

 

UL Pad15

クローズドセルマット使用者で、より軽量化を図りたい人は、重量に対して断熱性と寝心地のバランスに優れる「UL Pad15」を選びましょう。

半身サイズ(100cm)&1cm厚のクローズドセルマットの中では、スペック値75gと世界最軽量クラスに軽量です。

おすすめの人

・軽量性と寝心地のバランスが良いモデルが欲しい
・バックパックの中に筒状にして収納したい
・コスパも気になる

 

 

UL Pad15+

クローズドセルマットが初めての人は、3種類の中で最も耐久性と寝心地に優れる「UL Pad15+」を選びましょう。

3種類の中では1番重いですが、一般的なクローズドセルマットやエアーマットと比べると100g以上軽量です。

おすすめの人

・初めてクローズドセルマットに挑戦する
・少し肌寒い季節にも使用する
・寝心地が良い方がいい

 

 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

クローズドセルマットは、パンクの心配がなく、設置と撤収も早いため初心者から玄人まで万人におすすめできます。

エアーマットよりも価格が安く、いろいろな種類を試してみることができる点もメリットですね。

 

カル吉は、1〜2泊程度では、「UL Pad15」を使用し、3泊以上では、「UL Pad15+」を使用しています。

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