ストーブ

【固形燃料比較】エスビット&ファイヤードラゴン&ユーティリティフレーム

2021年12月14日

エスビットとファイヤードラゴンとユーティリティフレーム

 

オモ太
・固形燃料はどれがいいの?
・燃えカスとススが気になる
・おすすめを比較してほしい

 

固形燃料を導入してストーブをUL化したいが、エスビット以外のレビューが少なくて困っていませんか?

そこで、定番品(エスビット)からマイナー(ユーティリティフレーム)まで、3種類の固形燃料を比較してみました!

 

 

この記事でわかること

  • Esbit(エスビット)の特徴&燃料実験
  • FireDragon(ファイヤードラゴン)の特徴&燃焼実験
  • UtiltyFlame(ユーティリティフレーム)の特徴&燃焼実験

この記事では、3種類の固形燃料の「スペック」や「燃料実験」を写真付きで比較しています。

 

 

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アルファ米中心の食事であれば、固形燃料かアルコールストーブが候補に上がりますよね。

固形燃料は、軽量で燃料計算も簡単&携行しやすいため、調理器具のUL化が可能です。

 

しかし、固形燃料を使用する際に気になるのが、燃料効率や臭い・スス問題です。

また、使用頻度が高ければ、コスパも重要な要素となりますね。

カル吉
固形燃料はシンプルで楽

 

 

 

 

固形燃料とは?

固形燃料は、軽量かつコンパクトで特殊なストーブが必要ないため、軽量化が簡単です。

ガスストーブやアルコールストーブに比べて火力は弱いですが、少量の水を沸騰させるのには必要十分です。

 

固形燃料の主なメリットは、次のとおりです。

固形燃料のメリット

・軽量かつコンパクト

・特殊なストーブが不要

・燃料計算がしやすい

 

固形燃料の主なデメリットは、次のとおりです。

固形燃料のデメリット

・火力が弱いので湯沸かしに時間がかかる

・風に弱く、火力調整ができない

・ススと燃えカスの処理が面倒

 

 

固形燃料3種類の比較一覧表

項目 Esbit
(エスビット)
FireDragon
(ファイヤードラゴン)
Utility Flame
(ユーティリティフレーム)
サイズ 縦 35mm
横 10mm
高 7mm
縦 65mm
横 40mm
高 25mm
縦 125mm
横 75mm
高 5mm
重さ 4g 27g 34g
成分 ヘキサミン エタノール
エタノール凝固剤
不明
火のつけやすさ
燃料時の臭い あり あり なし
沸騰時間 ※1 8分10秒
(3個使用)
5分45秒
(1/2個使用)
10分50秒
(1/2個使用)
1個の燃焼時間 ※2 約6分 約15分 約36分
クッカーへのスス あり(多) あり(少) あり(少)
燃焼後の残留物 黒いスス 白いワックス 白い砂
購入金額※3 660円(20個) 935円(6個) 1,210円(3パック)
沸騰1回のコスパ 99円
(3個使用)
78円
(1/2個使用)
202円
(1/2個使用)

※1 無風の室内(室温15℃)で、常温の水350mlを完全沸騰させるまでの時間を計測。
※2 無風の室内(室温20℃)で、着火から完全消火までの時間を計測。
※3 2021年11月、購入時の価格。

 

 

Esbit(エスビット)とは

エスビットのタブレット

Esbit(エスビット)は、原料であるヘキサミンを角型に成形したタブレットタイプの固形燃料です。

 

 

特徴

エスビットの見た目

 

エスビットの特徴

・固形燃料としての長年の信頼と実績

・コンパクトでハードなタブレットタイプ

・使う個数により簡単に火力を調整可能

 

 

炎と沸騰時間

赤い炎は不規則に揺れ、燃焼時はカニのような匂いがします。

エスビットの炎

 

350ml の水を8分台で沸騰させ、17分5秒で完全消火します。
※4g×3個使用

エスビットの沸騰時間

 

 

ススと燃えカス

クッカーには、べっとりとした黒いススが付着しました。

エスビットの燃えかす

 

黒い燃えカスが残ります。

エスビットの燃えかす

 

 

FireDragon(ファイヤードラゴン)とは

ファイヤードラゴンのパッケージ

FireDragon(ファイヤードラゴン)は、植物由来エタノールを凝固させた寒天状の固形燃料です。

 

特徴

ファイヤードラゴンの見た目

 

ファイヤードラゴンの特徴

・植物由来のアルコールにより無毒(無害)

・ライターの火で、容易に着火が可能

・必要量をカットして使用でき、手の消毒にも利用可能

 

 

炎と沸騰時間

青く大きな炎で、燃料時はアルコールの匂いがします。

ファイヤードラゴンの炎

 

350mlの水を5分台で沸騰させ、完全消火は、7分です。
※1/2個使用

ファイヤードラゴンの沸騰時間

 

 

ススと燃えカス

クッカーに付着するススは、ほとんど気にならない量です。

ファイヤードラゴンのすす

 

白いワックス状の燃えカスが残ります。

ファイヤードラゴンの燃えかす

 

 

Utility Flame(ユーティリティフレーム)とは

ユーティリティフレームのパッケージ

Utility Flame(ユーティリティフレーム)は、米軍も採用されたジェル状の固形燃料です。

 

特徴

ユーティリティフレームの見た目

 

ユーティリティフレームの特徴

・燃焼時の匂いや煙がほぼない

・低温(-35℃)でも燃焼し、燃料温度730℃以上と高温

・燃焼後の白い砂状の燃えカスは、環境に無害

 

 

炎と沸騰時間

安定した青い炎で、燃料時の匂いは無臭です。

ユーティリティフレームの炎

 

350mlの水を10分台で沸騰させ、完全消火は、18分10秒です。
※1/2個使用

ユーティリティフレームの沸騰時間

 

 

ススと燃えカス

クッカーには、少量のススがつきます。

ユーティリティフレームのすす

 

白い砂のような燃えカスが残ります。

ユーティリティフレームの燃えかす

 

 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

同じ固形燃料でもそれぞれの特徴がはっきりとしていて楽しいですよね。

今回紹介した3つの固形燃料は次のように使い分けるのがおすすめです。

固形燃料の使い分け

・Esbit(エスビット)→ コスパ重視でとりあえず固形燃料を試したい人

・FireDragon(ファイヤードラゴン)→ 火力が高く自然素材を使いたい人

・UtiltyFlame(ユーティリティフレーム)→ どんな環境でも確実に着火したい人

 

 

せっかく固形燃料を比較したにもかかわらずカル吉は、「手入れの簡単さ」と「燃料の入手の容易さとコスパ」からアルコールストーブを使用しています。

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